製品

RYF-001

RYF-001 / shapes maketh aim.形状がエイムを作る

つまみ持ち専用に設計したマウスシェル。

RYF-001を斜め前方の上から見たレンダー。全体の形がわかる

75 × 70 × 30 mm · 30 g(組み上げ時)

RYF-001は、つまみ持ちのプレイヤーのための製品です。指先の自由はそのままに、エイムの精度と持ち方の安定をさらに突き詰めたい方。細いマウスで、指の力みや持ち方のブレが気になっている方。その答えを探すための選択肢として設計しました。

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01 · はじめに

Shape is part of the input.

RYF-001は、つまみ持ち専用に設計したマウスシェルです。近年のゲーミングマウスは、過去に人気を博した形状を踏襲した製品が多数を占めます。一方で、センサーやポーリングレートといった電子性能は各社のハイエンド間で差が小さくなりました。その先で操作体験を左右するものは何か。その答えの一つが形状だと考えました。

02 · 動きは持ち方に先立つ

We design mice around movement, not grip labels.

指先で精密な操作をするとき、人は必ずどこか近くを安定させています。文字を書くときに手のひらの小指側を紙につけるのと同じです。指の縦方向の曲げ伸ばし、横方向の開閉、手首の背屈・掌屈、掌の前後スライド——これらは本来それぞれ独立して動かせる、複数の運動の集合体です。グリップの違いとは、このうちどれを固定し、どれを自由に残すかという配分の違いにほかなりません。

RYF-001を真上から見た正投影図CONTROLLED左右のブレFREE前後のスライド
RYF-001の側面正投影図。左がフロントFREE指の曲げ伸ばし
CONTROLLED=形状が抑える動き FREE=自由に残す動き

03 · なぜつまみ持ちか

つまみ持ちは、数あるグリップの中で最も配分が偏った持ち方です。固定されている動きがほとんどなく、ほぼすべてを解放した状態でマウスを支えます。だからこそ、配分をどう設計し直すかという課題に最も先鋭的に取り組めると考えました。その代償として、支点を作る仕事が指と前腕の筋肉に集中します。長時間プレイでの疲労、力み、持ち方の再現性の低下は、ここから生じます。

04 · Wide by Design

一般的なつまみ持ち向けモデルは、指先で扱いやすくするために横幅を細くします。RYF-001はその考え方を逆転させ、横幅を広く設計しました。幅を広げることで親指・薬指・小指が自然に外側へ開き、指を力ませなくても左右方向へ動きにくい状態を作ります。横方向のブレを止める仕事を、指の筋肉ではなく形状側に肩代わりさせるための設計です。

RYF-001を真上から見たレンダー。左右の輪郭がくびれずに前後へ抜けている70mm

05 · No Waist

側面にくびれを設けていません。横方向を形状で抑える一方、掌を前後にスライドさせる動きまで制限すると、つまみ持ちの自由度そのものを奪うことになります。くびれで特定の握り位置へ指を誘導せず、前後のさまざまな位置を自然に保持できる形状としました。

RYF-001を真上から見たレンダー。左右の輪郭がくびれずに前後へ抜けている

06 · Open Finger Angle

側面の傾斜にも極端な角度を付けていません。横方向のブレを止める役割は横幅がすでに担っています。側面角度にまで強い規定を持たせると、指を立てるか寝かせるかという別の自由度まで奪うことになります。特定の握り方を強制しないための設計です。

RYF-001を正面から見たレンダー。幅の広さがわかる角度

07 · Low Front

フロントは可能な限り低く設計しました。ここに関わるのは指の縦方向の曲げ伸ばし、つまりクリックと微調整の反応です。指先とマウスの距離を縮め、存在感を抑えることで、手とマウスが一体となって動く操作感を狙っています。横方向とは逆に、ここではあえて抵抗を作りません。

RYF-001を真横から見たレンダー。フロントが低く抑えられている

08 · 内部構造

補強パーツに頼らない剛性。

近年の超軽量マウスでは、シェルとは別に金属フレームや独立した補強パーツを配置する設計も見られます。RYF-001は補強パーツを追加せず、筐体そのものの構造を最適化して必要な剛性を確保しました。荷重が加わる位置と力の伝わり方を考慮し、材料を必要な部分へ効率的に配置しています。

分解
組み立て
完成

分解されたRYF-001の部品が、クリックプレート、後方の固定パーツとネジ4本、基板とネジ3本、残りの固定パーツとネジ6本の順に、半透明のシェルへ組み付けられていく様子

スクロールに合わせて、実際に取り付ける順番で組み上がります。クリックプレート → 後方の固定パーツとネジ4本 → 基板とネジ3本 → 残りの固定パーツとネジ6本。戻すと分解されます。

クリックプレートを外し、半透明にしたシェルを正面斜め上から見たRYF-001。内側のリブ構造が透けて見える
半透明にした左右のクリックプレートを真上から見た図。指が押す面の裏に格子状のリブが透けて見える

09 · 重量

軽さは構造の結果。

単純に肉厚を増やせば剛性は上がりますが重量も増えます。軽量化だけを優先して肉厚を減らせば、握った際のたわみや軋みにつながります。RYF-001の軽量化は材料を削ることではなく、必要な場所に必要な構造を配置し、それ以外を削ぎ落とすことです。この考え方は外形の設計とまったく同じです。

30 g — 組み上げた完成状態での実測値

10 · 寸法

75 × 70 × 30 mm

縦75×横70mm。ほぼ正方形の設置面です。一般的なゲーミングマウスはおよそ120×65mm。この横幅は意匠ではなく、横方向の安定化を担わせるための設計です。

RYF-001を真上から見た正投影図。前方にホイールと2枚のクリックプレート、後方に三角形の格子構造。70mm75mm
上面左右幅 70mm · 前後長 75mm
RYF-001の側面正投影図。左が低く抑えられたフロント、右が後方。75mm30mm
側面前後長 75mm · 高さ 30mm
RYF-001を斜めから見た図。前後長・左右幅・高さの3方向に寸法線を重ねている75mm70mm30mm
立体前後長 75mm · 左右幅 70mm · 高さ 30mm

製品CADからの正投影。マウスシェルのみ。2026-09-22実測。

サイズの目安

5mm方眼の上に、クレジットカードと並べて1マス = 5mm。左右幅14マス、前後長15マス。カードは ISO/IEC 7810 ID-1(85.60 × 53.98 mm)。同じ縮尺。

12 · 仕様

仕様

寸法は製品CADからの実測値、重量は組み上げた状態での実測値です。
前後長75mm
左右幅70mm
高さ30mm
重量(実測)30g
重量の対象構成OP1 8K v2 の基板などを組み込んだ完成状態
材質ナイロン12(PA12)
必要なものEndgame Gear OP1 8K v2
加工OP1 8K v2 の分解と、基板後部のカットが前提
同梱物メインシェル / クリックパーツ / 固定パーツ×4 / 固定用共通ネジ×13

形状がグリップを決めるのではなく、形状がエイムの動かし方を設計し、グリップはその結果として後からついてくる。

RYF-001 / shapes maketh aim.

RYF-001の販売は Nitro Factory-devices です。 出荷目安 約1週間

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